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小学館の図鑑「NEO+もっとくらべる図鑑」 高さと深さ 本誌p32-33
地上線を堺に上空へ300m、地下200mを想定している。唯一人物が確認できる大きさで、資料集めから約3ヶ月の時間を掛けて描かれた。全体図と共に断面図も想定されることから、資料整理に明け暮れる日々が続き、仕上がったのはページとして一番最後になった。
 
P32-33
 
レインボーブリッジ

 

レインボーブリッジは1993年に完成し、同年8月26日に開通している。塔高が126mあり、高速と一般道。さらに新交通ゆりかもめが通っている。橋梁の構造や断面などは、外観写真を元に構築した。主にShadeを使った3Dだが、いくつかにパーツを分けPhotoshopで合成している。

 

 スチールドラゴン


スチールドラゴン2000は、全長2479m最高落差93.5mありギネスブックに登録されている。この巨大構造物をどのように描けばいいのか、しばらく悩んだ。試験的に3D構築をしたものが程よくマッチしたことから、作業は続けられた。右側にあるコースターハウスの位置が、姫路城との差し替え場所になる。

 

東京湾アクアライン


東京湾アクアラインは、1997年に開通した。このトンネルを掘ったのは川崎重工のシールド機で、その昔描いたこともある。(こちら) ドーバー海峡のトンネルも、フランス側から掘削したのは川崎重工のシールド機だった。日本が開発しているシールド工法は世界1のテクノロジーを誇っている。このイラストでは、トンネルの外装部分セグメントと呼ばれるブロックも表現している。真ん中にあるのが作業抗といわれるもので、トンネル火災などのときは避難場所になり、救助連絡抗となる。



ちきゅう&ミラベッラ5世号    

ちきゅう」は、ボーリング設備を備えた船舶で、海上から地下10.000m以上も掘削できる地球深部探査船である。船底からの櫓の高さは130m。全長210m。海洋研究開発機構地球深部探査センターが運営する。櫓構造やボーリング装置がよくわからなく苦戦した。

ミラベッラ5世号」は、見ての通り世界最大の豪華ヨットで、マストの高さは88mある。半端なくでかい!国内では資料の存在がなく、海外サイトから図面等を調達した。いずれも少しづつ作業は進めていたが、仕上がったのは入稿間近だった。

       
横浜マリンタワー     横浜マリンタワーは、灯台である。横浜開港100周年記念事業の一環として、市民からの発意により建設が計画され、民間運営会社が設立されていた。全長は106m。展望台までの高さは91mある。2009年にリニューアルしている。
作画にあたり、現物を取材することができた。足元はおしゃれなカフェになり、外装も施工され近代的イメージへと変わっていた。発見したのは、塔の角数が10角形であったこと。それと、立地条件が良くわかり、右側に立木が追加された。
       
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2009-8

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2007年07月20日 © 水野哲也イラストレーション事務所