Information
... 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
Guitar Top Home

工房便りダヨ〜ン^^;;
 

 Noros Guitarの製作01

2012.09.02
 
P_32
 

しばらく本業に追われてしまい、作業が届こったままでした。この野呂さんのギターも預かったまま一年が過ぎてしまい、申し訳ないの一言です。さてそこで作業を再開することにしましょう。(写真は加工以前のものです)

ネックと共にボディーの形状を整え、整形していきます。ボディーはジャックプレートを取り付けるため、大きく抉られています。そこはマホガニーで埋めてしまいましょう。

 
 ネックの整形
 

元はストラトキャスターでした。しかしその面影は全く感じられない程削り込んでいます。指板はお気に入りのようでそのまま維持しますが、削りこんだ痕跡が激しく輪郭の整形が必要です。

 
  ペグの状態は問題ないようです。おそらく韓国製か中国製でしょう。整形のポイントは輪郭もそうですが、グリップエンドにあります。プレイヤーの手に馴染むように整形します。
 

大きなザグリや欠けをこの段階で削り下処理をします。この後機械で直角を維持しながら仕上げます。

整形も整い、ステッカーを貼りましょう。名無しの権兵衛では可哀想です。私のミニチュアギター用に制作した自作のステッカーを貼ります。ステッカーが乾いた後、極薄く塗装をします。指板は既にマスキングが施されています。

 

一度乾いた塗装の上へ新たに塗装を重ねると、下地と馴染まず重ねた塗料が薄い皮膜となり剥がれてきます。それを回避するためには下地を荒いヤスリで一皮剥けと良く云われまが、私は新たに下地シーラーを薄く重ね塗りします。このことによってこの問題を回避できます。

 

パーツを戻します。ペグはそれぞれの同じ位置へ戻します。勿論ネジも同じように扱います。バラした段階でワンセットづつ袋に入れて保持してあります。これはギターを組み上げる基本です。

 
 ボディーの整形
 

このザグリは大胆です。しかもプレートを裏返しで使うとは、呆気にとられてしまいました。このままこの状態を生かして仕上げてしまうのも一つの姿かもしれませんが、格好が付きません。

 

加工も相当にラフです。地肌は塗装も無く剥き出し状態です。写真中央部では刃物が横に入ったような亀裂が確認できます。

 

まずは機械を使いザグリ部分を綺麗にカットします。手持ちの鋸を使ってもいいのですが、直角を出したいので敢えて機械を使います。

 

手持ちのマホガニーですが、厚みが足りませんでした。そこで木目を90度交差で組み合わせ埋込み材とします。

 

合体です。ぴったりと合うまで細かな修正をします。少しでも合わせが悪いと後に狂いや仕上がりに影響してきます。たっぷりとタイトボンドを乗せ、クランプし、このまま一週間ほど放置します。

 

タイトボンドが硬化しました。外観は手作業で荒削りし、他の外観同様サンディングしていきます。

 

内側ピックアップポケットは機械で仕上げます。ハンドリューターも持っていますが、ミリングマシンに慣れてしまえば、こっちの方が楽で正確に加工できます。

 
 

大手術も無事に終わりました。この段階でシーラーを重ねサンディングシーラーを厚めに塗布ししばらく放置します。

その間にパーツの配置を決定しなければなりません。ボリュームノブなどは埋め込みとします。スイッチなど何処へ付けましょうかまだ決定はしていません。続きは、次回へ!

 
Information... 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35
1/3Guitar Information-31 Guitar Top Home
 
1/3Guitar製作への感想をお待ちしております。お問い合わせは
メールでお願いします。


水野哲也ミニチュアギタースタジオ