工房便りダヨ〜ン^^;; |
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2009.06.30 |
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まったく、9ヶ月間のあいだビッチリ本業に振り回された。折角減量したウエイト(約20Kも痩せたのに!)も、拘束されつづけ多少リバウンドしてしまった。もともと運動不足ぎみなところへ、高血圧と痛風が折り重なり、ストレスも溜まる一方。全然余裕もなく、一日平均10〜12時間MACへ張り付く毎日が続く。ギターに触らない日々も多かった。まして、1/3ギターも作っている場合ではないのである。絵を描くのが本業、食べていくためには仕方のないことなのだ。だから休日は絵は描かない。拒否反応が現れ、見たくもなくなる。そして、無性に工作がしたくなる。ギターに触りたくなる・・・・ そんな訳で、一年ぶりの更新となります。 |
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前置きが長くなりました。話をJAZZ BAASに戻し ^^;; | ||||||
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まずは、診断から | ||||||
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最近は弾くこともなくなってしまい、数年間放置されていたことから、電気系統がほとんど死んでいる。カビが発生しているところもみられた。長年の汗や湿気が金属を腐食させている。ピックアップクッションは完全に劣化してしまい、用を達していない。全部、交換することにした。ただし、ブリッジだけはそのまま元に戻すことにする。音が変わってしまうからだ。 |
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クリーニング | ||||||
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ブリッジを外す。汗と湿気が中まで入り込み、プレートのメッキまで破がしている。金属パーツの洗浄が必要だ。アースは取れているが、ここも導電塗装をしなければならない。表面のラッカー塗装が、部分的だがダメージが強く、取り扱いに神経を使う。ひどく劣化している場所は、シーラーを隙間から染み込ませ、定着させることができる。 | ||||||
ネジ穴 | ||||||
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穴のクリーニング中、とんでもない物を発見することになる。破断してしまったネジが、中からでてきたではないか。聞けば、何カ所かネジが切れてしまい、そのまま上からネジを閉め直したことを聞いた。これを掘り出すにはハンドグラインダーで周りから穴を大きくしなければならない。たいした手間ではない。どうりで真っ直ぐにネジが入っていないはずだ。 | ||||||
穴を埋めるには、竹を使う。明らかに表にでてしまう箇所は、同じ素材を探すこともあるが、物理的にネジを銜える効果としては、竹が一番いいと考えている。竹箸で旋削加工したものを自作する。 | ||||||
タイトボンドを多めに付け、打ち込む。この穴は更に大きく、二本を抱き合わせことにした。 |
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エンドピンは完全に死んでいる。もっとも、木目に沿ったネジはバカになりやすいのだ。あらかじめ旋削加工した竹箸で埋め直す。乾くまでしばらく放置しなければならない。その間に金属パーツを洗浄することにしよう | ||||||
金属パーツの洗浄 | ||||||
洗浄は灯油を使う。部分的にはアセトン系のシンナーに浸すことになる場合もある。タグは同じ場所に戻すため。ネジをそのまま使用する場合は、一本ずつタグを付けることになる。たいしたことに見えないが、機械を組み上げる最低限の鉄則である。 |
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ブリッジの裏側を見る。メッキが年月の経過に伴い、腐食が進んでいる。ネジはステンレスに交換してしまうが、ブリッジはサビを落とし、基に戻す。 | ||||||
ブラス製のナットが付いていた。聞けば「しっくりこなかった響きが、この真鍮製ナットに交換してから、よくなった。」わかる気がする。金属音的な響きになると思われるが、楽器は何事も相性なのである。プレイヤーがどんな音が欲しいのか、輪郭が見えてくればしめたもの。プロの方々に多く聞かれることだが、自分で創意工夫を凝らし、音を創っていく。素人は知識も無ければ、どうしてよいのか判らないのが現状でしょう。オリジナル部品に拘るのは、ただの自己満足だけで、でてくる音がオリジナルな | ||||||
のだ。この辺はイラストにも共通したところが言える。原画はあくまで原画であり、印刷が想定され、はじめて色やトーン共に完成品と考えられる。高く売るのが目的なら、オリジナルパーツが必要になるが。楽器は、単に音楽を演奏する道具に過ぎないことを知らされる。 | ||||||
ボディーの仕上げ | ||||||
電動塗装を行う。汚れを落とし、塗装の準備をするが、オリジナルの塗装がパキパキ状態で、マスキングテープに耐えられないところも見られる。塗装はエアーブラシで行うため、マスキングは欠かせない。そこで薄めに溶いたシーラーを筆に含み、クラックしている箇所に少しずつ流し込んでいく。塗料によっては相性があり、硬化したあとペリペリと薄く剥がれてしまう場合がある。まるで日焼けした皮膚が剥がれるように。^^;; これは、溶かされる溶液の違い(大きくは油性とシンナー系の違いなど)にある。シーラーはもともと下地ようであることもあり、ウレタンや油性などを除けば、大概のラッカー系塗料とよく馴染むことから、いい効果が期待できる。 今回は長くなるので、ここまでとします。^^;; 次回その2をご期待ください。 |
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最後に1/3Gの進行状況は | ||||||
現在はツアーケースを製作しています。ギターは、ほぼ完成し、最後に残された弦の問題を解決したく、苦戦中です。^^;;ケースはオリジナルを基に、フレームや金具類共に1から設計製作。使用されるビスは特注品を使用しています。 | ||||||
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1/3Guitar製作への感想をお待ちしております。お問い合わせは メールかGuitar Topの投稿フォームからお願いします。 水野哲也ミニチュアギタースタジオ |