1/3Guitar Pickguard 01 02
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 1950年頃の初期モデルは、ピックガードは硬質塩化ビニールの一枚板でした。その後59年あたりにこの黒をサンドイッチした3プライピックガードが登場します。それに伴い、材質がセルロイド製に変更されました。ご存じな方も多いと思いますが、生産当初のセルロイドは激しく燃え、非常に危険なものでありました。私の中学生時代はまだこのセルロイド製のカラーがあり、学生服の襟にはめていたことがあります。このカラーを細かく縦に切り、鉛筆のサヤなどに積めて火を付けると、ロケットのように勢いよく空高く飛んだものです。思えば子供の頃から危ない遊びばかりしていて、どことも知れない近所のオヤジに怒られたことを思い出します。^^;;

 少し脱線したので元にもどしますが、1/3スケールのピックガードはオリジナルのように、塩化ビニールを張り合わせて作りました。最初この素材を使用するにあたり悩んだことは、塩ビの接着にありました。一昔前なら、この塩ビを接着することは、容易なことではなかったのです。特殊な接着剤を使い、しかも接着後接着剤が変色し、特にこの白い塩ビが黄ばんでくるのが思い浮かぶのです。まさに、ビンテージストラトの証です。でも今では良い接着剤もあり(延びがいい)、まったく問題ありませんでした。当時サンドイッチされる黒の塩ビは正確には濃紺ですが、接着面が黄ばんできた上から見ると、薄い緑色に見えました。これが当時つくられたビンテージの特徴です。また、ネジの穴の位置にも少しずつ違いがあります。6点止め、8点止め、11点止めと、多岐に渡り違いが見られます。
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  黒の横ラインが心地いい、3プライピックガード。0.3mmの塩化ビニールを接着剤で貼り付けました。平らなテーブルに重しをして、まる一日そのまま放置します。分かりずらいですが、表面を保護する目的で、薄いマスキングシートを貼り付けています。昔エーブラシによく使ったものです。プレート、チョット厚めだがいいことにしましょう。^^;; この手の材料は、東急ハンズへ行けば、ほとんどを手に入れることができます。
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水野ミニチュアギタースタジオ