1/3Guitar BODY-01 02 03 04

 1995年、ある友人が発した冗談から、この1/3ギター製作プロジェクトは始まりました。当時はよく何故1/3なのか聞かれることがありました。数値的にも割り切れない数です。1/2では大きく、見かけたことがあると知り合いからも聞いたことがあります。1/4では全てを表現するには小さ過ぎます。程良い大きさが1/3でした。この冗談は、わたしの中で段々と大きな(バカ)物へと変貌を遂げていきます。まず精巧なミニチュアを製作するために、わたしは手持ちの実物を解体し採寸することから始めました。

 図面は紙面の関係上、若干ですが縮小されています。目標は、実物通り音を出すことです。これを実現するには、すべてを手作りしなければなりません。ボディー・ネック・ブリッジ・ヘッドマシーン(ペグ)…もちろん電気系統であるピックアップやポット・レバースイッチなども手作りです。市販品は一切使えないのです。^^;;

 1/3のモデルに選んだストラトは50年後半から60年代に掛けた、ご存じビンテージストラトです。誤解を招きたくないので説明しますが、あくまでもミニチュアとして作り込むのが目的です。深くは追求しません。何故なら、そのことだけに捕らわれてしまい作業が中断してしまうからです。ましてこの1/3ギター、小さすぎて演奏はできません。オープン・コードならまだしも…。とは言うものの、やっぱり実物に拘るリアル派で行きたい。これが大きなコンセプトです。手は抜きたくないですから。^^;;  次ページ へ


1/3Guitar BODY-01 02 03 04 
?水野哲也ミニチュアギタースタジオ